保険適用の矯正治療を
受けられる施設
当院は指定自立支援医療機関(育成・更生医療)であり、歯科矯正診断料算定ならびに顎口腔機能診断料算定の指定医療機関として認可を受けております。
保険適用の
矯正歯科治療について
Insurance Orthodontics
一般的に矯正歯科治療は保険適用外ですが、一定の条件を満たす場合に保険診療の対象となります。
保険適用の矯正歯科治療は、厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生(支)局長に届け出た保険医療機関でのみ行うことが可能です。
当院は指定自立支援医療機関(育成・更生医療)であり、歯科矯正診断料算定ならびに顎口腔機能診断料算定の指定医療機関として認可を受けております。
厚生労働省が保険診療の対象として定めている不正咬合の種類は以下の通りです。
顎変形症とは、上下顎の骨のずれが大きく、歯を移動させるだけではかみ合わせを改善することができないため、外科手術を併用することが必要な場合に付けられる保険病名です。
ご自身のかみ合わせが顎変形症に当てはまるかどうか気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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通常の治療と同じように、歯並び、かみ合わせ、あごや口元のお悩みについてお聞きします。この時点で顎変形症と確定することはできません。
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検査は2回に分けて行います。初回の検査は通常の治療と同じ内容です。2回目の検査はあごの動きや筋肉の検査を行います。
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検査の結果と治療方針についてご説明いたします。この段階で、外科手術を行うかどうかを、ご本人と、必要に応じてご家族の方とご相談します。
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手術を行う病院を受診し、口腔外科の担当医と治療方針を確認していただきます。
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手術の前に、骨格のずれによって動いていた歯を本来の位置へ移動させます。通常、術前矯正は1年~3年程度かかります。
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術前矯正が終了したら外科手術を行います。通常、入院期間は1週間程度です。
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退院後、上下の歯をしっかりとかみ合わせるための微調整を行います。術後矯正は1~2年程度かかります。
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全ての歯が隙間なく並び、上下の歯がしっかりとかみ合うようになったら矯正装置を外します。保定装置を使用していただき、経過観察をしていきます。
上下のあごがずれていると、筋肉等の働きによって、なるべくかめるような位置に歯が動きます。こうした生体の反応を歯性補償(デンタルコンペンセーション)といいます。
歯性補償を残したまま手術だけを行うと、骨格のずれを解消しきれないか、かみ合わせが安定しない状態になってしまいます。そのため、まず骨の中での本来の位置に歯を動かしてから手術を行います。
手術が終わった後は、骨を安定させ、上下の歯が全体的にしっかりとかめるようにするため、微調整を行っていきます。
顎変形症の治療には、矯正歯科治療と外科手術の両方が必要です。
顎変形症に対する外科手術は、一般的にお口の中から処置するため、お顔に大きな傷が残ることはありません。比較的リスクの少ない手術といえるでしょう。
とはいえ、通院や入院の負担、術後のダウンタイム、全身麻酔と手術自体のリスクも全くない訳ではありません。
外科手術のメリット、デメリットをよく検討し、矯正担当医、口腔外科や形成外科の担当医としっかりと相談してから手術を受けるか否かを判断してください。